運転免許奮闘ソング
「二度と忘れない。カクニン、トマレ」――。母国・ブラジルで取得した運転免許証の書き換え試験に落ち続けたカトリック神父・オズマール・エルクレス・パドバンさん(49)が、自らの悪戦苦闘ぶりをカントリー調の曲にのせて歌ったところ、「ユーモアあふれた交通安全指導」と人気を集めている。「あきらめずに頑張れば報われる」。交通安全だけでなく、人生へのメッセージも込めた応援歌だ。
オズマール神父は2009年2月に来日し、浜松市中区富塚町のカトリック浜松教会に着任した。2年間の任期中に車は必需品。日本で有効な免許証を得ようと書き換え試験に臨んだが、ポルトガル語の筆記試験と適性検査は受かるものの、運転実技で落ち続けた。
♪車に乗って、ウインカーを出して、左右を確認、ハンドル握ってゆっくり発車
助手席でせっせとメモを取る指導教官の姿が目に入る。
♪自分の持ち点がどんどん減っていく。そして最悪の不合格。なぜなら「止まれ」で止まらなかったから......。
ブラジルでは車両は右側通行のため、「右折などで運転感覚が異なり、戸惑うことも多いのでは」(県警運転免許課)。加えて、指導教官は厳格だった。
オズマール神父は実技に失敗するたび、近くの佐鳴湖を見つめながら「頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせた。初挑戦から半年後の昨年12月、12回目でついに合格。かかった受験料は合計3万円を超えた。
「落ち続けることで日本の交通ルールがよくわかった。今は厳しかった教官に感謝しています」。自ら経験した「逆境」を、ポルトガル語に日本語を交えたコミカルな楽曲に仕立てた。名付けて「カクニン、トマレ」。動画投稿サイトのユーチューブに画像が投稿されると「ぜひ生で聞きたい」とリクエストが相次ぎ、県内各地の教会でミサの後に歌声を披露している。
免許証の書き換えや交通ルールを守ることを訴えると共に「失敗してもあきらめずに頑張れば報われる」とのメッセージも込めた。「人生も前後左右カクニン。そしてまっすぐ生きましょう」
オズマール神父の熱唱は、ユーチューブで「padre osmar」で検索すると、見ることができる。
携帯サイトのご案内

上記QRコードから読み取ってアクセスしてください。
http://gakuenchuo.palcolle.com/m/